十五年以上前、紙の物を集めていた時期があった。
紙の手触りを求めてあちこち歩いていた。
その頃にみつけたのがこの小さな袋だ。
これはなんだろう、と思って手に取ると、テカテカと黒光りした部分もあり、まるで爬虫類の革のようにも見える。
持ち主によると、定かではないが、江戸時代くらいの紙で出来た火打石入れだという。
正直、紙の手触りはないと思った。
でも紙だというので連れ帰った。
家に帰り、さらにじっくりと見ていくと、表面はとても細い紐で丁寧に編まれている。
そして、開いた袋の中を触れてみると、確かに紙と思える柔らかさがあった。
これは紙に違いないと嬉しい気持ちになった。
使い込まれていくうちに、紙でもここまで硬くなるのかもしれない。
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幅 71mm
高 77mm
マチ 12mm
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Size: W 71mm / H 77mm / D 12mm
Handwoven paper flint pouch, attributed to the late Edo to Meiji period.